プレスリリース(10 月9 日)


日本から世界へ秋田コレクション


2015 年10 月14 日
有限会社萩原製作所
代表取締役萩原易雄


デザインプロデューサ喜多俊之氏(大阪市)提案の“世界に通用する針葉樹の有効利用”というコンセ
プトに賛同し、伝統と技術に根差した日本独自の家具を開発。
商品プロトタイプ(テーブル3 タイプ、椅子1 タイプ)を国際見本市のLIVING&DESIGN-2015 にて
発表します。


コンセプトブランドは秋田コレクション。

 

秋田県には82 万ha の森林があり、その5 割は針葉樹です。この豊富な森林資源の中でも、「秋田スギ」
は、400 年以上も前に戦国武将豊臣秀吉が伏見城の改修用材として使用したことでも知られています。
伝統ある秋田スギブランドを、もう一度見直し、家具や建材として世界に展開しようと昨年度秋田県に
提案。秋田スギの家具開発プロジェクトが誕生しました。

 

秋田県では、林業・木材産業等地場産業の成長産業化や地域社会の活力の創出を図るため、地元の木材
を優先的に活用する「ウッドファーストあきた」を推進しており、萩原製作所は秋田スギ家具を世界に
発信することによって、その一翼を担っていきたいと考えております。

 

スギは学名「クリプトメリア・ジャポニカ」が表すように、日本固有の植物です。スギの軽くて柔らか
いという特性は、多くの加工・設計上の課題を生じさせました。確かな技術と伝統を駆使して、これら
の課題に向かい、テーブルや椅子のプロトタイプを作製しました。

 

本プロジェクトは萩原製作所(秋田市)が主体となり、木材の高度製材技術を持つ藤島木材工業(北秋
田市)と協力して進めています。
発売は-2016 年7 月頃を予定しております。

***** 連絡先:萩原製作所*****
***** 住所:〒010-1601 秋田県秋田市向浜1 丁目4 番10 号*****
***** 電話018-862-4862 Fax 018-863-3741 *****
***** Email: info@hagiwara-kagu.com *****

商品説明
1. AKITA Collection A テーブル
   ガラス天板とスギ材を用いたテーブル。幕板(テーブル裏の補強板)にはブナ芯の表面にスギの挽き材
   を張り合わせたシェル構造を採用しています。天板のフレームは炉縁形状(茶道でのいろり枠の形状)
   になっています。
   角張ったラインの重厚さとガラスとの組み合わせで現代的なイメージです。
   重さ34kg(内天板ガラス5mm厚17kg)寸法1600mm*850mm*高さ720mm

 

2.AKITA Collection B 椅子
   スギ材で脚廻りを構成し、それにイタリア製の皮の座をつけています。木部はわずかに後部が広く、
   斜めホゾ等、多様なホゾ形状で接合しています。
   貴賓にあふれたイタリア製の皮座と柔らかく素朴なスギ材の組み合わせで、
   優しく人の魂に響く椅子ができました。バロック的、近代的イメージが重なります。
   椅子のアーム下部面をテーブル天板に乗せることで、自動ロボット掃除に対応します。
   重量6kg
   手軽に扱えるように、裂地張り(布張り)の座をつけた椅子も製作しました。
   少し重量が軽くなり5.5kgです。

 

3. AKITA Collection C テーブル
   板幅120mm から150mm のスギ幅矧ぎ(スギ板を接合した)天板テーブル。脚部はスギとブナのハイブ
   リッド成形合板で、各々二つの部材に分かれており、上端部で円形のホゾによって接合されています。
   脚上端部と天板はホゾによって接合されています。脚部の柔らかな曲線とスギ板との組み合わせで、飾
   り気のない、落ち着いたイメージが漂います。
   重さ24kg 寸法1600mm*850mm*高さ720mm

 

4. AKITA Collection D テーブルセクション
   天板にスギの集成材を用いたテーブル。赤身や白太のスギ集成材の配列と形がコンテンポラリーイメー
   ジと伴にやさしさをかもしだしています。脚は鼓(つつみ)をイメージし、その形状は和を表わしています。
   テーブルの部分(セクション)のように、5 個全部合わせると1600mm*850mm のサイズになります。
   セクションの形は円形、二等辺三角形、長方形の3 種類があります。
   使用目的にあわせて配列できるテーブルです。
   円形テーブル寸法直径450mm*高さ460mm 重量3.25kg
   二等辺三角形テーブル寸法750mm*750mm*高さ460mm 重量6.3kg
   長方形テーブル寸法900mm*600mm*高さ460mm 重量8.5kg

参考資料
企業紹介
   1.有限会社萩原製作所
   江戸後期文政年間(1819-1830)に秋田市にて創業し、現在秋田県内外での
   建築物に付随の家具を設計、販売しているほか、個別受注家具の製造販売をしています。

 

主な実績
   大正年代秋田重要工場の指定を受ける
   1947 年ブナの成形合板製造実験開始
   1952 年成形合板技術による応接セット製造
   1954 年中小企業庁長官賞受賞
   (この頃、豊口克平氏、剣持勇氏、鬼塚信之氏等のデザイン商品製造)
   1955 年秋田県知事執務室家具全般を成形合板技術により製作

 

最近の施行実績
   国際教養大学図書館キャフェテリア、閲覧机、テーブル、椅子、ソファ等
   秋田地方裁判所法卓・法廷家具等
   秋田赤十字病院待合ハイバック椅子、入院病室、食堂椅子、テーブル等
   秋田市にぎわい交流館成形合板オブジェ変形ベンチ、机、椅子等

 

   2.藤島木材工業株式会社
   昭和36 年北秋田市にて創業しました。
   ナラ材をはじめ、各種木材の製材を行っており、優れた乾燥技術のものと、寸法安定性を確保し、
   種々の需要に細かく対応しています。この乾燥技術は、高級家具用材のみならず、スピーカーボックス
   や楽器の部材としても使用されており、その品質は多くの国内大手メーカーに知られています。
   集成材は木材の小片を利用するため、材料利用効率が高く、ソリッド材より曲げ強度が大きくなります。
   主たる材種はブナ、ナラ、桜、クルミ、ケヤキ、スギ等です。
   集成材はむく材で対応できないサイズに適しているため、指定サイズでの受注生産を行っています。
   またスギの集成材は赤身と白太が適度にまざるので、強度の均一化ができるという利点があります。

 

補足
*1)幕板:机などの甲板の下にあって脚の上端をつなぎ甲板を支える部材
*2)炉縁構造:茶堂で用いられる炉のふちに取り付けられている木枠の構造
*3)ハイブリッド成形合板:軟材(スギ等)・硬材(ブナ等)の木材を積層した複合木材
*4)スギの赤身:スギの中央部分で赤く硬い部分
*5)スギの白太:スギの周辺部で白く柔らかい部分
*6 スギ幅矧ぎ(ハバハギ):スギ板側面に溝を掘り、そこにブナの板をはめて左右のスギ板を接合している。